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広島のバイブルを小説から学んだ「赤ヘル1975」

広島のバイブルを小説から学んだ「赤ヘル1975」

この本の概要

タイトル赤ヘル1975
著者重松 清
出版社講談社
出版日2013/11/27

1975年の広島カープと言えば、リーグ初優勝を決めた年。

本作ではこの時代を描いた作品です。

主人公は東京から広島へお父さんと一緒に引っ越してきた「マナブ」
広島カープが初優勝したこの年の広島の熱狂が伝わる一冊です。

どんな人にオススメ?

  • 初めて広島へ引っ越してきたかた
  • カープの歴史に興味があるかた
  • 広島の人ってどんな人?と考えようとしたかた
  • 広島の共通言語「カープ」に興味のあるかた
  • 居酒屋でカープ談義をするために最低限知っておくべき知識をインプットしたいかた

広島に移り住んでから読んだ本で、バイブルになっている本が
重松清さんの「赤ヘル1975」です。

本のタイトルと表紙を見た時に、昔のカープの話で、ひと昔前の広島が知れそうだなと思って手に取った本でした。

なので、私のように、広島に移り住んできて、広島について知りたい方におすすめです。

この本の所感

3年連続で転勤した時に気づいた地元を知る大切さ

2015年から広島
2016年に福岡・博多
2017年に広島

2015年に私は初めて転勤で広島に来て、どこか完全燃焼できぬまま
翌年の2016年には福岡・博多へ転勤となりました。

博多では広島での反省を活かし、その土地でしかできないことを満喫しようと、
アグレッシブに行動すると決めていました。

その甲斐があって、たくさん良い思い出をつくれました。

その中でも、博多の人の人情味に触れて、地元の文化に根付くものの大切さを感じました。

もっと、博多で暮らしたかったのですが、
2017年には再び、広島へ。3年連続の転勤となりました。

広島に帰ってきてからは
博多で経験した地場に自分から入っていくことの大切さを知り、
「郷に入りては郷に従え」を実践すべく
地元の人との関わりを増やしていきたいと思っていました。

広島の共通言語と言えば、「カープ」
地元の人と親睦を深めるために、まずは「カープだ!」と
手に取った本が「赤ヘル1975」でした。

1975年のカープと言えば、初のリーグ優勝した時代
この本の主人公はカープ球団やカープの選手ではなく、
東京から引っ越してきた少年の物語で
1975年にカープがリーグ優勝した時、
広島に住む人々にとってカープが希望の象徴で
戦後にどんな想いや出来事があったのかを学べる1冊でした。

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ただの小説エンタメだけでなく、広島の文化が詰まっている

広島といえば、被爆都市
この本では、原爆の影響とそれに向き合う広島の都市や人々の想い、バラック街の街並み、
ソウルフードとなっているお好み焼き、広島の人がカープに掛ける想いやカープレジェンドのエピソードなど
戦後30年で経験した広島がぎっしり詰まった小説でした。物語を通じて博物館の中を経験しているみたいでした。

2009年にマツダスタジアムができて
カープファンが増えて、カープ女子と言う言葉が誕生し、2016年から3年連続のリーグ優勝。なぜ、カープがこんなにも広島で愛されるのかが分かった気がします。

私は2016年のリーグ優勝時には博多にいて、現地で一緒に喜べなかったのですが
2017年に広島に戻って来たときは、2015年とは比べ物にならないぐらいの盛り上がりを見せていて、
広島にとってカープはかけがえのない存在であることを実感しました。

地元密着のスポーツチームは人々に希望を与えてくれますね。

この本に出てくるカープにまつわるエピソードは熱狂的なカープマニアなら誰もが知っている内容かもしれませんが、
私はこの本を読んだ後に、マツダスタジアムの中にある「カープギャラリー」を見た時に小説で読んだことは、この光景だったのか~と感慨に浸ってしまいました。

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