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ビジネスパーソンの基本が磨ける濃い技術『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』

ビジネスパーソンの基本が磨ける濃い技術『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』

この本の概要

タイトルコンサルが「最初の3年間」で学ぶコト
~知らないと一生後悔する99のスキルと5つの挑戦~
著者高松 智史
出版社ソシム
出版日2023/2/10

コンサルを仕事としている方だけでなく、広くビジネスパーソン向けに書かれた本です。

著者がコンサルで経験したハイレベルな体験を「濃い技術」として、わかりやすく説明してくれています。

コンサルだけでなく、ビジネスでも活かせる勉強になる一冊です。

どんな人にオススメ?

  • 仕事を通じて成長したい方。スキルアップしたい方。
  • 現状にもの足りなさを感じている方。停滞感を感じている方。
  • コンサルと一緒に仕事をしている方。
  • いつもコンサルの勢いに押されがちな方。

コンサルの方はもちろん。

普段、コンサルと一緒に仕事をされている方は、この本でコンサル側の視点に立てることも貴重な機会になると思います。

この本の所感

コンサル思考と作法が99+5個も詰まった濃すぎる技術

著者がボストン・コンサルティング・グループで経験されたコンサルのお仕事で、
身に付けるべき技術を解説した本です。

コンサルとして活躍するための思考と作法が構造化されており、コンサルのためだけでなくビジネススキル全般として学べます。

「1年目」、「2年目」、「3年目」と項目が分かれていて、3年間で習得すべきスキルを合計99個に分けて、
1項目ごと、面白い内容で丁寧に読めます。

3年目までを読み終えた最後に、4年目に求められることが厳選された5個だけ紹介されています。

各項目のタイトルは「○○vs○○」
というVS形式になっていて、多角的に物事をみているコンサルらしさを感じます。

コンサルの方が書く本と言うと・・・横文字を多用し、難しくてよく分からん。

みたいな展開を想像し、読む自信がありませんでしたが、
ノリよく、フランクな言い回しで、すごく分かりやすかったです。さすがはコンサルですね。

「コンサル」と聞くと拒否反応を起こす自分vs刺激を求める自分

40歳になり、今の自分に何となく閉塞感を感じていて、もんもんとした日々が続く。

「これからの成長ってなんだろう」と言うのが最近の私のテーマになっています。

30代前半はもっとテンションが高かったよな~と
あの頃の勢いはどこ行ったと、ついマイナス思考になりがちな自分に危機感を持っていました。

30代前半。実はこの頃、新規事業の立ち上げで、初めてコンサルの方と一緒に仕事をしたことがありました。

コンサルという人種に衝撃を受けました。

チームで働くため、複数のコンサルの方と関わりがありましたが、
どの方も頭脳明晰、PC(ツール)のスキルが高い、意識高め、テンションも高め。

世の中にこんな人達がいたのか~と。

プロジェクト的には良い意味で、個人的には苦労しながら
とにかくかき乱された記憶があります。

良い思い出としては残っていないのが本音ですが、刺激は多めでした。

そんな刺激を再び求めているのかもしれません。

つい、この本のタイトルを見た時に手に取ってしまいました。

「テンションを2度上げる」が一番刺さった。

この本にはコンサルで活躍するために必須となる技術が惜しみなく書いてあり、楽しく学ぶことができます。

ビジネススキルや思考について、型を学ぶところがとても勉強になったのですが、
私が一番印象に残ったのは
「テンションを2度上げる」でした。

ちょっと笑ってしまいました。

「論点思考」、「WBS」、「インサイト」、「打ち手」と
コンサルの方が使いそうな言葉がぎっしり並ぶ中で、テンション!?

テンションは人の素質かと思っていましたが、しっかりとした戦略というか
必要なスキルなのですね。

確かに、ノリの悪い人は声をかけづらいですよね。

なんとなく冷めている自分にグサッと刺さる言葉で励まされました。

そして、一人の時間が一番好きで、あまり誰かと会話していない自分に気づき、
妙に誰かと会話したい気持ちになりました。

コンサルタントを嫌っても、コンサル思考や作法は嫌いにならないでください

これは、この本の最初の方にあった言葉でした。

私が30代に経験したコンサルとの思い出から、
コンサルに良い印象はないけど、頭のキレは尊敬する。

どうして、あんな風になれるのかには、ちょっと興味がありました。

そんな、思い出と掛け合わせて読んでみた本作でしたが、
この本を読んで良かったと思っています。

内容が面白くて、どんどん次のページをめくっていました。

私はコンサルになることを目指すというよりも、仕事の質を上げて成果をあげたい、現状を打破したいという思いでこの本を読んでいました。

本の表紙には「業界も業種も関係なく圧勝できる武器(スキル)」とあって、
コンサル思考と作法を実践することで、新しい視点や仕事への取り組み方が見いだせそうでワクワクしています。

私もコンサルの技術を使いこなして世渡り上手になりたい

極端に言えば、一般人なのか、コンサルなのか。

私の勝手なコンサルの位置づけはこれぐらい大げさに考えていました。

だけど、コンサルというのは
コンサル会社に入ったからと言って、一夜にしてコンサルになるわけではなく
並々ならぬ努力と、仕事の量と質をこなし、
それを後押しする環境があって、報酬を得られる一流のプロになっていくことがわかりました。

その最初に学ぶべき3年間の鉄則みたいなものが本作には詰まっていました。

コンサルのお作法はコンサルだけのものではなくて
自分にも必要なスキルがたくさんあって、良い刺激をたくさんもらえました。


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