
「人生激ムズくない?」
なんか難しく考えて、答えも出せずに悶々として、
とりあえず、目の前の毎日を頑張るけど。
何なんだろうと感じていた私にはピッタリでした。
目次
この本の概要
タイトル | 自分とか、ないから。教養としての東洋哲学 |
著者 | しんめいP |
出版社 | サンクチュリア出版 |
出版日 | 2024/4/23 |
ひきこもりだった筆者が出会った東洋哲学が衝撃的にすごかった。
その時の心情をnote『東洋哲学50冊読んだら「本当の自分」とかどうでもよくなった話』に綴っています。
本書では東洋哲学で有名な登場人物
ブッタ、龍樹、老子、荘子、達磨、親鸞、空海
7人のエピソードから
東洋哲学とは何なのか?を学ぶことができます。
どんな人にオススメ?

- 疲れちゃっている人
- 東洋哲学をフランクに知りたい人
- 悟って気楽になりたい人
- 無我、空、タオ、禅という言葉を聞いて、なんか惹かれる人
自分はポジティブだと思っているけど、
なんか毎日が疲れる。
なんか難しく考えがちの自分
なんか漠然と解放されたいことを願っている自分にはピッタリな本でした。
この本の所感
タイトル「自分とはないから」を見た時に、包み込んでくれる感じがした。

このブログで空海の本の話題に触れたこともあり、自分の中で空海ブームが来ていました。
YouTubeでは「空海」と検索し、
学者や偉いお坊さんのお話を聞いて、心の癒しにしていました。
高野山の風景動画を見るだけでも、心が清らかになるほどでした。
もっと、知りたいと思っていたとき
「自分とかないから」というインパクトのあるタイトルが目に入ってきました。
真言宗や空海を真面目に学ぶのも良かったのですが、
この本は堅苦しくなく、
堅苦しくなく、ユーモアのある言い回しで
心にスッと入ってくる余白みたいなものがありました。
著者の朴訥な口調が体に染みてくる感じになりました。
すべては空(くう)という境地

まず、冒頭にあった
西洋哲学と東洋哲学の対比が面白かったです。
西洋の哲学者には学校で習う有名な名前がたくさん並びます。
そして、
西洋の哲学者の残す名言も有名。
どれも格好良くて、ポエムのようでもありますよね。
ただ、なんか賢そうだけど、深すぎて自分はその領域に行けない。
そして、登場する東洋哲学。
「本当の自分ってなんだろう」
「どう生きればいいのか」
がテーマとなり、なんか自分にも親しみを感じました。
東洋哲学はとにかく楽になる哲学というのが良いですね。
そして、私はまだ悟るレベルにはないですが、
すべては空(くう)・フィクションだ。
と言われると、なんか気追わず、自然体が大事な気がしてきました。
自分に寄り添ってくれている感のある東洋哲学

ポジティブに生きようとするために、
自分も結構、疲れてしまっていて、その対処もできないまま苦しんでしまう。
そんな自分の状況にシンクロさせながら本を読むことで、
素直な自分に戻っていく気分になれたのが良かったです。
空、縁起、タオ、大我、曼荼羅とかの言葉が好きになりました。
この本を読んでいる時期に
ふと会社の帰り道に車のラジオから聞こえてきた「社会曼荼羅」という言葉。
(ちゃんと聞き取れていないかもしれません)
今まで自分の思考から抜け出せなかった自分に気づかせてもらえる言葉でした。
自分だけが充実すれば、それで良いのか。
それだけではなく、自分の周りにいる家族、会社の人、近隣の方と
つながって、皆がキラキラしたら、自分も充実するかもしれない。
そのための思いやりが自分には欠けているように思えてきました。
最後に
きっかけは空海に憧れて調べ始めた仏教について
空海のほかに6人の猛者のエピソードが知れて、大きな徳を得られた気分です。
「自分とか、ないから。教養としての東洋哲学」は、
東洋哲学の奥深い知恵を、日常生活に役立てるための指南書になりました。
西洋哲学が一見するとクールで格好良く感じられることが多い一方で、
東洋哲学はとても身近で、心が癒されました。
瞑想を習慣にしていた私にとって
この本と出合ってから、前よりも瞑想をした後のスッキリ感が増した気がします。
