
マネージャーの立場になってから、急にコミュニケーションが苦手になった。
・部下に気を使って、接し方に困っている
・上司から嫌なことを言われると分かっているのに、対峙しないといけない。
・それに疲れてしまっている
この負のループを自覚しているのに、
改善することにハードルの高さを感じて諦めてしまいがちでしたが、
分かりやすい本や動画に出会えて、前向きになれました。
目次
この本の概要
タイトル | 頭のいい人が話す前に考えていること |
著者 | 安達 裕哉 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
出版日 | 2023/4/18 |
コミュニケーションを円滑にするには
7つの黄金法則と
5つの思考方法がある。
これをあるある感のある事例を交えて、わかりやすく解説されている本でした。
学びが多く、コミュニケーションのスキルをアップすることは
すごくハードルが高いと感じていましたが、
やってみようと思える本でした。
どんな人にオススメ?

- マネージャー/リーダーでコミュニケーションが苦手な人
- マネジメント全般を勉強中の方
- 部下や上司とのコミュニケーションに悩んでいる方
- SQ、社会的知性と聞いて気になった方
ビジネスパーソンとしてコミュニケーションは必要なスキルとして
最初に必ず学ぶものだと思いますが、
一度学べば、その先、コミュニケーションの課題が完全に解決されるわけではなく
コミュニケーションで悩んでいる人は多くいると思います。
メンバー変更、組織変更、新しいクライアント、転職
いろいろな環境変化でコミュニケーションをとることに疲弊せず、
仕事をうまく進めていくための心得と実践方法が学べる本です。
この本の所感
話を聞いてくれそうな著者の人柄に惹きこまれました
最近、YouTubeでマネジメントの動画をみることにハマっています。
マネージャーに求められるスキルについて、切れ味鋭く言い切る方に刺激をもらっていますが、
安達さんの動画を見た時は、大らかな雰囲気を感じました。
「頭のいい人の話し方」について、もっとキレキレに語るのかと思ったら、
声がやさしくて、すごく安心感が漂っていました。
自分にたりないのは、これか!
ただ優しく話すだけでなく、仕事をうまく進めるためのコミュニケーションはなんなのだと気になり、
本を読んで勉強したくなったのがキッカケでした。
コミュニケーションの課題については
これまでに何度も痛感してきたテーマで、何度も学んできたテーマでもあり
同じことが書いてあるのかな。とも思ったのですが、
実体験を振り返ると、
・新人の報連相から始まり
・メンバーとのコミュニケーション
・リーダー/マネージャーになってからは、組織全体を円滑にするためのコミュニケーション
一概に「コミュニケーション」といっても課題感、見てきた世界は様々で。
特に、マネージャーになってからのコミュニケーションはより難しくなったと感じていました。
そこで、今まで知っているコミュニケーションではなく、
自分に足りないことは何かの視点でこの本を読むことにしました。
なんか、この本、自分のことをすごく分かってくれてる!と思える本
この本は自分にとってあるある感が満載の本で、すっきりしました。
印象的な内容をいくつか挙げると、
まずは、
「なんか言っているようで、何も言っていない発言」は賢いふりをする人の代表例
→わかる!それ、すごく分かる!!
私の気持ちを代弁してくれて、ありがとう。
最近、会議でよく感じていた閉塞感

例えば
・べき論 「そこはしっかり考えるべきですよね」→(具体的に何を?結論は?)
・抽象的なパターン 「お客さんにとって何が一番いいかよく考えて」→(いやいや、それじゃわからんって)
・答えてくれないパターン「(見積額を質問して)金額は目的によってかわります」→(そうなんでしょうが、そのために今まで具体的に説明していたのだから、答えてよ)
と、聞いた瞬間にがっかりする展開のやつ。
私が最近、定例ミーティングを開催する際に、一番気が乗らないのは
この発言が必ず展開されると分かっているからかもしれません。
「不毛。勘弁してほしい」と節に願っている自分。
そして、それを止められない自分。
ダメな部分を理解して、どう改善していくか
この本を読んで、ダメな部分だけに共感するだけでなく、どう改善していくかが大切。
頭では分かってはいる。
でも、コミュニケーションスキルの難しさは、簡単には改善できない。
そこに悩んでいたのが自分です。
この本では、改善するための実践方法もわかりやすく学べました。
良い言葉だなと思ったのは、
・話し方を変えるだけでは、他の人の心は動かない。話し方ではなく考え方。
・親切にされた時に他者を承認したくなる。
・バカに見られる話し方をしない。
・自分の話したいことではなく、相手が一番知りたいこと
上記を丁寧に、7つの黄金法則と5つの思考方法として学べました。

まとめ:頭のいい話し方は小手先のスキルではなく、準備と考え方
教科書通りに話し方を変えるだけで、コミュニケーションが格段に良くなるかと言われたら、
そうではなく、
スキルを上げていくためにはしっかり考え、PDCAをすることが大切だと思いました。
上司、部下、クライアントと話す時に漠然と悩んでいたことを分解して、
できる感覚をふやしていく。
前向きにチャレンジしようと思える勇気をもらえる
わかりやすい本でした。