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なんであの時、魔が差した・・・と後悔したあるある経験を肯定できた「行動経済学が最強の学問である」

なんであの時、魔が差した・・・と後悔したあるある経験を肯定できた「行動経済学が最強の学問である」

1手先、2・3手先を読む力を磨いた仕掛けができたら強い!
そんなヒントを行動経済学から学べました。
人は合理的な判断をしているようで、実は理不尽な選択をしがち。
なぜそんな判断をしてしまったのかと反省している自分に向けて
この本を読みながら体系的に整理できました。ビジネス展開にも使いたいです。

この本の概要

タイトル行動経済学が最強の学問である
著者相良 奈美香
出版社SBクリエイティブ
出版日2023/6/1

ビジネス世界で重宝される「行動経済学」
ビジネスパーソン必読の「行動経済学」を初めて体系化したベストセラー。
世界のトップ企業では、行動経済学を学んだ人材の争奪戦が繰り広げられ、組織上で重要な役割を担う存在に。
本書では、認知のクセや感情、状況が意思決定にどう影響するかを、「ナッジ理論」や「プロスペクト理論」など主要理論を学べ、日常やビジネスで役立つ知識が満載です。

どんな人にオススメ?

  • ユーザー心理のツボをおさえたいビジネスパーソン
  • 行動経済学を戦略組織にいれるのがありだと思う人
  • 行動経済学×データ分析・消費者心理のスキルに興味がある人
  • 行動経済学をエビデンスにしたいクリエイター

人の行動は実は理不尽。
それを学問的にもビジネス的にも体系的に学びながら読める本です。
人の非合理的な行動・意思決定のあるある感。
ユーザー心理を逆手にとれるようになったら強いですね。
ツボをおさえられる行動経済学は最強の学問なのでしょうね。

所感

「統計」とつく学問への憧れ

人がどんな行動をとるか
統計学的な傾向をほぼ合っていると聞くと妙に納得しますよね。

統計に詳しい人のプレゼンを聞いて、格好良いし理詰めで素晴らしい!
と思い、統計学に憧れました。
自分も統計を扱えるようになりたいと、勉強を試みるも。
教科書に書いてある知識をなぞるところから始まり。
理解するために集中していると、
いつのまにか何かを見失っている。

「あれ、なんで統計学を学ぼうと思ったんだっけ?何でこんな用語や数式に苦戦しているんだ??」
どうやって統計を使おうと思ったのかのゴールを見失うことはありました。

私の場合
統計をマーケティングに使えたら格好良いなと思っていました。
「この条件だったら、何割の人がこんな行動、意思決定をする!」みたいなことが言いきれたら格好良いなと思っていました。

マーケティング(特に意思決定)に関わる分野は統計というよりも行動経済学の分野だったようですね。
妙に納得感があったのは
人は正論通りには意思決定・行動をしない。ということでした。

人は状況に決定されている

「いつも自分は正確な情報を仕入れて、ベストな選択をしている」
という心がけあるのですが、
「あり得ないでしょ!」と友人から突っ込みをもらうような
なぜか、魔が差したように理不尽なことをしてしまう。

これまでの人生を振り返ると、こんな経験がたくさんありました。

統計学と行動経済学ではこんなシーンの違いを実感できました。
統計学は物理現象を対象にするもの。
間の行動パターン、意思にかかわる部分は統計というよりも行動経済学の分野。

わたしは、そもそもを勘違いしていたようです。

そして、行動経済学では人の行動は理不尽で、非合理的な意思決定をするもんだ。
という前提で考えることでスッキリしました。

本書では理不尽で非合理的な選択をするメカニズム(要素)
・認知のクセ
・状況
・感情
が作用していることを学べました。

3つの要素が作用して、理不尽なことをしてしまうのだ!となんだか、悟った気になれました。

分かっていても、人は理不尽な判断をしがち

人は理不尽な行動をするもの
かいつまんでいうと
・認知のクセ
 人は直感的な感情が先にきて、後から冷静になる。
 直感的な行動や判断でエラーがあることもある。
・状況
 自分で主体的に意思決定していると思い込んでいるが、
 実は回りの状況に判断させられている。(天気の良し悪し、周囲の人の状況)
・感情
 ポジティブなときとネガティブなときで行動は違う。
 ネガティブを抑え込もうとすると余計に悪化することもある。

本書に人が非合理な意思決定をしてしまうメカニズムがたくさん載っているので
気になる方は是非、読んでみてください。

私はこの本を読んでみて、まずは自分自身を振り返って、救われた気持ちになりました。
「なんで、あんなことしてしまったのだろう。自分が信じられない。」と
自分がひねくれているのかと落ち込むことがありましたが、
実は人間はそういう生き物だと割り切ることができるようになった。

周囲に対しても
他人にイライラすることもあるが、
「他人も非合理的な意思決定をしてしまう。今はそういう状況にある。」

イライラしても仕方がない。そうだよね。嫌だよねという割り切り(パラダイムシフト)ができるような気がしました。

この非合理な意思決定メカニズムを打算的に使うことが
ビジネス、マーケティングの戦略の核にもなると思いました。

ビジネスでは打算的に

・怒りを感じたら6秒待つ
・朝起きて、気分がどんよりしているから、きっと今日は良くない日だ。
・タイムセール中で買うなら今しかない。
・YouTubeを見ていると、広告が気になって、クリックしている。
など、
何となく、今しなくても良いことや
正解ではなさそうなことでも、やってしまうことはよくあること。
本書ではこのケースの具体例が説明されていてあるある感がありました。

人はそういう生き物だと認識できるようになったのが今回の学びでした。
ビジネス的には
ちぐはぐな決定をしてしまうことを逆手に取ることも戦略のひとつですね。

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