
日本人の2倍働いて3倍稼ぐと言われる外資系の企業の管理職は長い時間を闇雲に働くのではなく、高速に仕事をこなしている。
だから高付加価値があり、求められる。
自分との差は何なのか?自分は何に甘えているのか?
それを身に染みて感じた一冊でした。
目次
この本の概要
タイトル | 新 管理職1年目の教科書 外資系マネジャーが必ず成果を上げる36のルール |
著者 | 櫻田 毅 |
出版社 | 東洋経済新報社 |
出版日 | 2023/4/14 |
【本書の主な内容】(裏表示に書いてある内容です)
・10分で結論が出せないときは誰かと話す
・「即断・即返信」で常に相手側に仕事を渡しておく
・報告書は事前に半分書いてしまう
・「いた方が良いから」では部下を会議に参加させない
・任せるときには判断基準を共有する
・フィードバックは時間差なしで行う
・部下の「頑張ります」には「どう頑張るか」を問う
・ユルい「心理的安全性」はチームをダメにする
どんな人にオススメ?

- 管理職1年目の方
- 管理職を目指している方
- 仕事のスピード感をあげる考え方を知りたい方
- 外資系の会社がどんなスピード感で働いているかを知りたい方
外資系の企業で重役を務めた著者が語る
外資系企業と日本の企業で違う圧倒的なスピード感について
どうしたらスピードを上げて仕事ができるか、管理できるようになるかを学べる本です。
所感
黒歴史と言ってもいい前職の苦い思い出

今年の9月から職場もポジションも変わり
マネージャーとして働くために
8月末までにマネージャーとして必要なことを学ぶ強化時期として決めています。
タイトルにある通り、
管理職として何が一番大事なのかをインプットしておきたい。
そんな本書を取りました。
前職でも部門全体の管理を経験していたが、
苦い経験や反省ばかり。
人や環境が変わっても同じ失敗をしそうで怖い。
そこで、もう一度、やってはいけないこと/やっていいことを整理しておき
何がいけなかったのかを分析し、
次に向かってチャレンジすることを前向きにとらえておきたい。
管理職1年目のつもりで基礎からやり直したいと思っています。
自分の温さが悪いことだと気づいているスピード感

本書でおすすめしたい言葉(自分のためにメモした言葉)
・まずは最初にちょっとだけやってみる
・「やったらわかる」ではなく「やったからわかる」という発想
・いつまでにやるかを決める
・ミーティングではゴールを決める
「スピード感」早い方が良いと分かっているのに、なかなか上げられない自分。
自分のペースでできる範疇ではスピード感もある程度、できた感はあるのですが、
課題は他人が絡む・チームを動かすときのスピード感です。
自分には圧倒的にそこが足りないと感じています。
そんな自分を励ましてくれたのが
「まず最初にちょっとだけやってみることが大事」
これ、良いですね!
まずは全体を把握してしまう。なんとなくの感覚がつかめる。
ハードルが高く感じないので、最初の一歩が踏み出しやすい。
そして
何かの判断に迷っているとき、「やったらわかる」という踏ん切りが自分には必要だと思いました。
躊躇して他の方にパスを出せない時、
ここに自分のタイムロスの課題を感じていました。
なので、パスしてから反応を見ようという行動力をつけたいと思います。
そして、「いつまでにやるかを決める」
これが出来ていることもあるし、出来ていないこともあって
出来ていない時ほど、反省が多い。
いつまでにやるかを決めるシーンについてはミーティングが多くて、
ミーティングの終わり方に苦労するというか、締められないことがあります。
特にミーティングの終盤、もう議論は終わっている。
雑談や会話と捉えれば大切な時間と捉えられるかもしれませんが、
話したりない人の話をダラダラ聞いてしまっている。
(内心、イライラしたり、話が終わるのを待っているだけで、話は聞いていない。)
これが自分の良くないところですね。
そのためには、いつまでにやるか決める。ミーティングではしっかりゴールを決めて
ミーティングを締める。
これが自分に足りないスピード感だと思いました。
チームの成果の最大化のために、ビビらず進もう!

マネージャーとしてガツガツスピードを上げることだけで良いのか?
しっかり考える部分が必要ですよね?
マネージャーの仕事はスピード管理ではなく、顧客に価値を認めてもらって利益をもたらすこと。
そのためにマネージャーはしないといけないポイントは3つ。
・チームの成果の最大化
・生産性の運営
・価値ある人材への成長
仕事の質を上げることが価値になることを考えると
スピード感を上げることも質を上げるための1つなのだと分かりました。
たとえば、
本書ではスピード×質として
「たとえ完成度が十分でなくても、ともかく最初のアウトプットを迅速にすること。
即座にフィードバックを受けること。」
とにかく早くアプトプットして、どんどん良くしていく考え。
これが出来ている場合と出来ていない場合があるなと思いました。
そして、やみくもにスピード感を上げて行動するのではなく
行動する前の「仮説」と
行動した結果の後の「検証」をしっかりやることが管理職の仕事なのですね。
それでも自分に足りないのはスピード感ですね。
時は金なり、そして
本書の最後に
「時は命なり」という言葉がありました。
時を刻むことは、命を刻むこと。限りある時間は限りある命。
部下の時間を預かることは命を預かること。
部下の時間を使うことを、
命を預かるつもりで考えたことはなかったので、
大変勉強になりました。